資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

若手ポスター発表

環境(1)

2018年9月11日(火) 13:15 〜 14:15 ポスター会場 (A棟 1階 A14・A15講義室)

13:15 〜 14:15

[PY-29] 浸透流型人工湿地内での有害元素除去機構及び、許容水量の検討

○鈴木 滉平1、川﨑 遥平1、加藤 達也1、正木 悠聖2、所 千晴1 (1. 早稲田大学、2. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

キーワード:パッシブトリートメント、人工湿地、許容水量、マンガン酸化物、地球化学モデリング

坑廃水処理を行う際には鉱山ごとの特徴に見合った手法を選択する必要がある。負荷量が比較的小さい鉱山に対しては、人工湿地を用いたパッシブトリートメントが注目されている。人工湿地の有害元素除去能は確認されているものの、その除去機構や、許容水量などについて未だ定量的な把握に至っていない。
本研究では、既報と同様に、本庫鉱山人工湿地における浸透流型人工湿地に着目した。現地調査結果を踏まえた、地球化学モデリングによる浸透流型人工湿地内での有害元素の除去機構や、許容水量の把握を本研究の目的とした。
既報より浸透流型人工湿地内では微生物によってδ-MnO2が生成することが示唆された。本研究では除去実験によってカドミウムに対するδ-MnO2の表面錯体モデルの構築を行った。化学平衡計算に、構築したモデルや化学反応を組み込み、一次元移流解析を行うことによって、湿地内の反応挙動を良好に再現することができた。以上のことから、浸透流型人工湿地内では有害元素が鉄、アルミニウムの水酸化物、マンガン酸化物への吸着、または沈殿生成によって除去されていることが示唆された。また、現地調査結果より、人工湿地の許容水量の検討を行った。

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