資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

若手ポスター発表

環境(1)

2018年9月11日(火) 13:15 〜 14:15 ポスター会場 (A棟 1階 A14・A15講義室)

13:15 〜 14:15

[PY-31] 金属イオン吸着材としての層状複水酸化物/酸化グラフェン複合体のアルギン酸ビーズによる集積化

○可村 雄生太1、笹木 圭子1 (1. 九州大学)

キーワード:層状複水酸化物、酸化グラフェン、アルギン酸ビーズ、層剥離

原子力発電所事故により漏洩する汚染水には、性質の異なる多核種が混在している。とくに放射能が高い137Cs+, 90Sr2+のほかに、濃度は低いものの、地下水中で拡散しやすく、半減期が非常に長い陰イオン性核種は陽イオン性核種と同じ吸着剤では除去されない。本研究では、層状複水酸化物 (LDH)を主体とした酸化グラフェン (GO)との複合体を合成し、陰陽両イオンの吸着特性を調べた。著者らは、最近複合体はLDHの陰イオン吸着サイトにGOのπ結合、carboxyl基およびepoxy基が静電的に結合することで形成され、元来積層構造を持つGOがLDHとの複合化の過程で剥離することを明らかにした。形成された複合体は単体GOよりも多くの陽イオン吸着サイトを提供できるため、複合体への金属陽イオンの吸着容量 (mmol/g-GO)は単体GOに対して数倍大きくなることを示した。しかしながら、この剥離したGOは金属イオン吸着の過程で再積層することがTEM-EDSの結果から示唆されたため、本研究では、アルギン酸ビーズによる集積化を行うことでGOの再積層を防ぎつつ、ハンドリング性の向上を目指した結果を発表する。

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