MMIJ 2018,Fukuoka

Presentation information (2018/07/31 Ver.)

若手ポスター発表

環境(1)

Tue. Sep 11, 2018 1:15 PM - 2:15 PM Poster (Fl.1.,Build. A. A14/A15)

1:15 PM - 2:15 PM

[PY-47] Effect of calcination temperature of ettringite on removal of oxoanion in dilute aqueous solution

○Shunsuke Fujimura1, Mitsuaki Matsuoka1, Norihiro Murayama1 (1. Kansai University)

Keywords:Ettringite, Boron, Waste water treatment

CaとAlの硫酸塩と見なすことができるエトリンガイトは、ホウ素やセレンなどの有害なオキソアニオンに対して高い除去能を示すことが知られている。本研究では、Ca(OH)2、Al2(SO4)3を用いてエトリガイトを合成し、希薄水溶液(100 ppm)からのホウ素やセレンの除去を行った。エトリンガイトの焼成温度を変化させることにより、オキソアニオンの除去速度や除去量におよぼす焼成温度の影響を検討した。
得られた結果の一例として、180℃、500℃での焼成エトリンガイトは、85%程度の高いホウ素除去率を示した。700℃、900℃焼成エトリンガイトは、短い振とう時間ではホウ素の除去率は低いが、ある時間帯で除去率は急激に上昇した。この場合、240 min振とう時でホウ素の除去率はほぼ100%に達した。エトリンガイトの焼成温度の違いによって、ホウ素除去率や除去速度に大きな違いが見られた。700℃および900℃焼成のエトリンガイトについて、初期の振とう時間帯でホウ素の除去率が低くなる理由は、焼成物中の無水石膏の溶解やエトリンガイトの再生成が律速となることが示唆された。セレンの除去特性に関する結果は当日報告する。

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