リサイクル（1）

[PY-57] Extraction mechanism of Pd (II), Rh(III) and Pt(IV) with proton in HCl(aq)-[C_nmim][NfO] system

○Yuma Sugisaki¹, Tsuyoshi Arai¹, Koichiro Takao² (1. Shibaura Institute of Technology, 2. Tokyo Institute of Technology)

Keywords:Ionic liquids, Solvent extraction, Platinum group metals

白金族金属は自動車触媒や燃料電池等に多用されている．現在，白金族金属の分離・回収は溶媒抽出法が主流であるが, 有機溶媒の揮発性や引火性に起因する危険性が課題となっている。そこで筆者らはこの課題解決に向けイオン液体に着目した。イオン液体は不揮発性, 難燃性であるため有機溶媒の代替、さらには物性の制御や機能の付加が可能であるため機能性溶媒としての可能性を秘めている。特に，イオン液体は金属イオンに対して抽出能を有することが見出されており，新たな抽出媒体として勢力的に検討が為されている．その中でも，1-alkyl-3-methylimidazolium nonafluorobutanesulfonate ([C_nmim][NfO](n = 4，5，6))は種々の金属イオンに対し抽出能を有することが報告されているため，新たな抽出媒体としての適応が大いに期待されると考えられる．しかしながら，[C_nmim][NfO]に対する白金族元素の抽出挙動の検討例は極めて少ない．そこで筆者らは，[C_nmim][NfO]-塩酸水溶液2相系におけるPd(II)，Rh(III)及びPt(IV)の抽出機構を検討した結果，アニオン交換とは異なる抽出反応の存在を確認したので報告する.