MMIJ 2018,Fukuoka

Presentation information (2018/07/31 Ver.)

若手ポスター発表

高温素材プロセッシング(1)

Tue. Sep 11, 2018 1:15 PM - 2:15 PM Poster (Fl.1.,Build. A. A14/A15)

1:15 PM - 2:15 PM

[PY-83] Photoelectric decomposition of water with visible light ―Investigation of Cu2O thin films

○LI WEI1, Yoshio Ohta1, Mikito Kitayama1 (1. Fukuoka Institute of Technology, Graduate School of Life and environmental chemistry)

Keywords:Copper (I) oxide, Thermal oxidation method, solar cell

CuOは自然界に豊富に存在し、無毒且つ安価であることに加え、2.2 eVのバンドギャップを有する直接遷移半導体であるため、太陽光発電用途に精力的に検討されてきた。AM1の照射条件で理論上20%の光電変換効率が予想されているが、n-type CuOの製造が困難であることに加え、CuO表面は化学的に不安定であり、上記の変換効率の実現は困難であった。

これまで、CuO薄膜作製には、湿式化学法、高温酸化法、電気化学法等が検討されてきた。太陽光発電用途では、十分に低い抵抗率を有することが必須であるが、湿式化学法で作製した薄膜の抵抗率は103 Ω・cmオーダーと極めて高いことが判った。一方、高温酸化法によって作製したCuO薄膜は、上記より一桁以上抵抗率を下げることが可能であることが分かった。また、既報の作製条件ではCuO薄膜を作製することが困難であることが判明したため、本研究ではCuO薄膜生成の最適条件を再検討した。抵抗率をさらに下げるため、Naドーピングの検討も実施した。最終的に、抵抗率を制御したCuO薄膜を用いたBiVO4/CuOヘテロジャンクション太陽電池、或いは、水の光電気分解システムの開発を行うことが、本研究の目標である。

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