2:15 PM - 3:15 PM
[PY-44] Gate-opening effect in adsorption of arsenate onto La-organic frameworks
Keywords:Metal Organic Frameworks, adsorption isotherm, arsenate, lanthanum, gate opening effect
本研究では、ヒ酸吸着剤として機能する新規金属有機構造体 (Metal Organic Frameworks;MOFs)の合成を目的としている。C6H4(COOH)2を有機配位子とし、中心金属としてはLaおよびZrをもちい、水熱合成法によりそれぞれMOFsを形成したが、ヒ酸の吸着量は前者の方が1.6倍程度高かった。そこでLaを中心金属として得たLanthanum benzendicarboxylate (LaBDC)に対して、水熱合成温度によるヒ酸吸着量に対する影響を調べた。XRDからは120~200℃の範囲で合成されたものはほとんど等しくMOFsの特徴を示したが、ヒ酸イオン吸着等温線では、120~140℃で合成したものはLamgmuir型、160~200℃で合成したものはBET型を示していた。この差は高温領域で合成されたものでは、Laの反応性に促進的影響を与え、ある濃度を超えると閉じた細孔構造が開いた構造へ変化し、著しくヒ酸イオンの吸着量を増大させていると考えられる(ゲートオープニング効果)。異なる水熱合成温度のLaBDCの特性化を行い、構造解析を進めると同時に、反応機構を考察する。
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