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[PY-74] 金属マグネシウムを用いた水溶液からのホウ素除去
キーワード:金属マグネシウム、ホウ素除去、排水処理、共擦り効果、プロセス特性
ニッケルめっきは自動車部品の耐食性向上のためなどに利用されており、 その排水にはホウ素(B)が含まれるため、 高効率で低価格な除去処理方法が必要とされている。 東らの研究では、MgCl2を添加し、pHを10.5とすることでB濃度を排水基準以下にできることが知られているが、 限定的にしか利用されていない。 本研究では、B含有排水の処理への金属Mgの適用について検討した。 金属Mgの溶解による中和剤としての作用と 生成するMg(OH)2による不純物元素の共沈除去の作用がある。 操作因子として溶液中の金属Mgの体積率(以下固体体積率)が共擦りに及ぼす効果を 評価するために、高固体体積率での実験が可能な系を作製した。 初期pH5、初期B濃度 100 mg/Lの溶液に対して 金属Mgの固体体積率を1vol%から15vol%に変化させて B除去実験を行った。Mgの固体体積率が1vol%の条件では Bの除去率は140minで10%程度であったが、 固体体積率を15vol%とすることで B除去率は60%まで上昇することがわかった。
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