資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

若手ポスター発表

新材料(2)

2018年9月11日(火) 14:15 〜 15:15 ポスター会場 (A棟 1階 A14・A15講義室)

14:15 〜 15:15

[PY-98] Pr6O11のCS2ガス硫化法によるPr2S3の合成と顔料特性を有する電波吸収材料としての可能性

○本間 俊行1、平井 伸治1、葛谷 俊博1、日高 貴志夫2、中村 英次3 (1. 室蘭工業大学、2. 山形大学、3. 三徳(株))

キーワード:CS2ガス硫化、プラセオジム三二硫化物、相変態、電波吸収材料、顔料

RE2S3(RE=La,Ce,Pr,Nd)は斜方晶のα相から正方晶のβ相、さらに立方晶のγ相に相変態することが知られている。なかでも、β相は、幅広い組成範囲を有し、さらに酸素によって安定化されるためR10S15-xOx(0≤x≤1)と表わされる。これまで、La2O3のCS2ガス硫化法によりβ相のLa2S3粉末を合成し、次いでこれをエポキシ樹脂に分散させたものを用意し、電波吸収特性を測定してきた。その結果、電波吸収特性は酸素含有量に依存し、0.27~0.93 wt%のS11反射特性は-15 dB、なかでも0.23~0.33 wt%の場合は誘電体の双極子モーメントによる影響によりS21透過特性も-10 dBとなり、実用レベルの値を確認している。ところで、β相は絶縁体として振る舞うばかりでなく、三波長蛍光灯の下でLa2S3は黄、Ce2S3は赤、Pr2S3はパステルグリーン、Nd2S3はライトグリーンと色彩が鮮やかなものが多く、さらに紫外線の下で退色しないため、無機顔料として注目されてきた。本研究では、Pr6O11粉末のCS2ガス硫化によりβ-Pr2S3粉末を合成し、相と酸素含有量が分光測色計により計測される分光反射率に及ぼす影響について明らかにした。その結果、酸素含有量が増加するほど、β-Pr2S3粉末のa軸、c軸の格子定数は減少するとともに、分光反射率の低下が確認された。

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