11:00 AM - 11:20 AM
[2801-08-06] Assessing ecological impacts of metals in a mountainous stream receiving mine drainage: changes in concentrations of metals and aquatic communities
司会:富山 眞吾(北海道大学)
Keywords:abandoned mine, mine drainage, field survey, ecological risk assessment, bioassessment
休廃止鉱山から河川に流入する坑廃水が水生生物相にどのような影響を及ぼしているかを明らかにすることは、坑廃水対策を検討する上で有用な知見の一つになる。金属を含む坑廃水の流入が水生生物相に及ぼす影響は古くから研究されており、金属濃度が比較的高い地点では、金属耐性を有する生物種が優占することが報告されている。一方、下流になるにつれて、沈殿や支川の流入による希釈等により金属濃度は低下し、水生生物相は徐々に回復すると予想されるが、野外調査結果に基づく実証的な影響評価事例は必ずしも多くない。本研究では、休廃止鉱山が上流に位置する山間地河川において、坑廃水の流入が水生生物相に及ぼす影響把握を目的として、金属濃度等の水質測定と水生生物調査を実施した。水生生物は一次生産者である付着藻類と消費者である底生動物を調査対象とした。その結果、坑廃水流入地点で亜鉛等金属の濃度増加が観測され、下流地点ほどそれらの濃度は減少していた。付着藻類と底生動物でこの水質変化に対する応答は異なっていたが、下流地点ではこれらの水生生物相は回復傾向にあることが示唆された。発表では影響要因の解析結果等の詳細も合わせて報告する。
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