13:45 〜 14:00
[3107-11-04] H2SO4-CuSO4-NiSO4系電解液中におけるPb-Sn-Ca系鉛合金のアノード反応に対するアンチモンの影響
司会:川口 健次(同志社大学)
キーワード:銅、電解採取、リサイクル、アノードスケール
銅の電解採取は、Pb-Sn-Ca系鉛合金を不溶性アノード、銅種板またはステンレス鋼板をカソードとし、H2SO4-CuSO4系電解液中で定電流を通じることで行われる。電解中、鉛合金表面には、αPbO2とβPbO2から成るアノードスケールが生成する。これが剥離すると、アノードとカソード間での短絡や、銅カソード中の鉛濃度の上昇に繋がる。したがって、電解中の鉛合金表面のアノードスケールの剥離は避けなければならない。このためには、生成するスケールの特性と剥離のメカニズムを知ることが重要である。本研究では、電流密度や電解液中のアンチモンがアノードスケールの生成と剥離にどのような影響を与えるか、定電流電解によって調べた。結果、電解液中にSb(III)が添加されると、アノード電位が上昇し、Sb2O5が生成することがわかった。また、Sb2O5は電解中に容易に剥離することが確認できた。
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