高温素材プロセッシング（1）

[3201-06-04] FeO_X-SiO₂系スラグと溶銅間のアンチモンの分配挙動

○滝口 浩之¹、神谷 太郎¹、横山 博之²、山口 勉功² (1. JOGMEC　金属資源技術部　生産技術課、2. 早稲田大学　創造理工学部　環境資源工学科)

司会:大石 哲雄(産業技術総合研究所)

キーワード：乾式製錬、銅製錬、FeOx-SiO2系スラグ、アンチモンの分配挙動

本研究では銅製錬炉にアンチモン等が投入された際のアンチモンの分配挙動等を平衡論的な研究から明らかにするために、FeO_x-SiO₂系スラグと溶銅間のSbの分配を、1573Kで酸素分圧を変化させて測定した。その結果、FeO_x-SiO₂系スラグと溶銅間のSbの分配挙動は酸素分圧により大きく影響され、酸素分圧を大きくすることでスラグへSbを除去することが可能となる。しかしながら、酸素分圧を大きくするとスラグ中のCu濃度も大きくなるので注意が必要である。また、FeO_x-SiO₂系スラグと溶銅間のSbの分配比は、銅製錬の操業を行ううえで重要な情報となるため、Sbの分配に及ぼすAl₂O₃の影響も調査した。