MMIJ 2018,Fukuoka

Presentation information (2018/07/31 Ver.)

企画講演

日本鉱業振興会調査研究委員会(やろう会)企画-鉱山開発・岩盤工学に関する研究の最前線-

Wed. Sep 12, 2018 9:00 AM - 10:20 AM Room-3 (Fl.1.,Build. A. A13)

司会:佐藤 晃(熊本大学)

9:20 AM - 9:35 AM

[3301-05-02] Development of a methodology to back-analyze induced seismicity, considering its seismic efficiency

Chiaki Hirohama1, ○Atsushi Sainoki1 (1. Kumamoto University)

司会:佐藤 晃(熊本大学)

Keywords:Induced seismicity, Seismic efficiency, Slip-weakening distance, Dynamic friction angle

地下鉱山における鉱床採掘によって断層が再活性化し誘発地震が発生することが知られている。これまで行われてきた誘発地震シミュレーションでは、主に地震のseismic moment (Mo)に焦点が当てられ、逆解析によって断層の動摩擦角 (ϕd)のみが推定されてきた。本研究では、地震エネルギーの指標であるseismic efficiency (η)を考慮した誘発地震シミュレーションを行い、ϕdとすべり軟化距離 (dc)を逆解析によって同時に同定する手法を考案した。まず、正断層を含む大規模モデル内で断層の有効応力を減少させることによって地震を生じさせ、ϕddcに関してモデルパラメトリック解析を行った。その結果、ϕddcを調整することによって同じMoを持つが、全く異なったηを有する誘発地震のシミュレーションに成功した。すなわち、これは原位置計測から推定されたMoとηを用いて逆解析を行うことによって、その二つの断層物性値を推定できることを意味している。室内実験で得られるϕd ηは、実際の地震のスケールやせん断すべり速度における断層の物性値とは大きく違うことが知られているため、この手法を用いることによってこれまで推定が極めて難しかった原位置断層の力学的パラメーターの同定が可能となる。

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