資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

資源探査に関する研究の動向と大規模データプロセッシング(1)

2018年9月12日(水) 09:15 〜 10:30 第4会場 (A棟 2階 A21講義室)

司会:木崎 彰久(秋田大学)

09:40 〜 10:00

[3401-03-02] 地中ガス測定と高解像度DEMを用いた地形解析の統合による地熱資源開発有望地域特定の試み

○久保 大樹1、サフィ アハマド2、ヘデ ナフタリ2、サエプロ アセプ2、モハマド ヘリアワン2、小池 克明1、ノトシスウォヨ スダルト2 (1. 京都大学、2. バンドン工科大学)

司会:木崎 彰久(秋田大学)

キーワード:地熱資源探査、インドネシア、リニアメント解析、ラドンガス測定

地熱資源はベースロード電源としての利用が期待される再生可能エネルギーであり,火山国である日本や急速な発展を遂げているインドネシアにとっての貴重な埋蔵資源として今後一層の活用が求められている。しかしながら,高額な導入コスト,特に開発可能地域を特定するための探査コストが開発の妨げとなっているという課題が存在する。筆者らを含む京都大学・バンドン工科大学の研究チームは,インドネシア西ジャワ州に位置するWayang Winduエリアを対象として,探査コストの削減を目的とした複合的な地熱資源探査技術の開発を行っている。最大深度5 mの浅層ボーリング孔を用いた地中ガス中のラドン・水銀濃度のモニタリング測定,ドローンを用いた高解像度DEMの作成とこれを用いた地形解析を実施した。モニタリング測定の結果からガス流動が活発であると考えられる地域が特定され,高解像度DEMを用いたリニアメント抽出によって流体のパスとなる亀裂系の存在が示唆された。これらの情報を統合することで,対象地域における地熱システムの解明や開発有望地域を特定することが可能となった。

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