資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

資源探査に関する研究の動向と大規模データプロセッシング(2)

2018年9月12日(水) 10:30 〜 11:50 第4会場 (A棟 2階 A21講義室)

司会:桑谷 立(JAMSTEC)

10:30 〜 11:10

[3404-06-01] [招待講演] 資源成因研究における多変量統計解析の展開:レアアース泥への応用例

○安川 和孝1,2、中村 謙太郎1、藤永 公一郎2,1、岩森 光3,1,4、加藤 泰浩1,2,3 (1. 東京大学、2. 千葉工業大学、3. 海洋研究開発機構、4. 東京工業大学)

司会:桑谷 立(JAMSTEC)

キーワード:レアアース泥、海底鉱物資源、資源探査、資源成因、多変量解析

レアアースは,様々な最先端産業に不可欠な元素群であり,その新規供給源の確保は,日本を含む各国にとって極めて重要な課題といえる.近年,太平洋の深海底にレアアースを高濃度で含む堆積物「レアアース泥」が広く分布していることが明らかとなり,有望な新規レアアース資源として注目を集めている.講演者らは,レアアース泥の効率的な探査にはその起源の解明が重要と考え,太平洋およびインド洋から採取された深海堆積物約4,000試料の多元素化学組成データに独立成分分析を適用した.その結果,レアアースの濃集と関連する3つの独立成分が抽出された.各独立成分の時空間分布の特徴と海水から海底に沈積する元素フラックス計算に基づき,レアアース濃集の支配因子として堆積速度が重要であることが示唆された.講演者らはさらに,日本の南鳥島周辺海域で2013年に発見された「超高濃度レアアース泥」の成因解明に向けて,同海域の堆積物に焦点を絞り,独立成分分析とクラスター分析を併用した新しい統合的な解析手法を試みている.本講演では,資源成因研究における大規模データ解析の展開の一環として,レアアース泥の成因解明に関する最新動向を紹介する.

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