13:30 〜 14:00
[3407-09-02] こなしのしくみ~鉱山臼の形態分類~
司会:中西 哲也(九州大学)
キーワード:鉱山臼
「臼」の歴史は想像以上に古く、食物文化史では、紀元前1万年前~7千年前には磨り臼や搗き臼が使用されていたことが出土遺物により明らかとなっている。回転式の挽き臼はアジアからヨーロッパ辺りで紀元前3千年頃が発祥と言われているが、いつからどのように発達してきたのかを明確に示すことはできない。古代から存在するあまり、進化発達の過程を分類することが難しいことは間違いない。
鉱山は「臼」がなければ成り立たない世界である。甲斐の山金山は戦国時代にその歴史の端を発した。鉱石から金を採り出すには、鉱石を粉砕し汰り分けねばならないが、この「微粉化」するという最重要課題を課せられた鉱山臼は、人間の手により再び独自の発展を遂げ消えていった。使っていた人には当たり前、現在の我々にとっては幾つもの謎を残しながら。
各鉱山において独自の進化と変遷を遂げ、様々な形状、様々な痕跡を残す鉱山臼。湯之奥型、黒川型、定形型(リンズ型)、佐渡型、山ヶ野型、小型の黒川型と、先行研究による現時点の分類の中で、臼の仕組や機能・構造を考察し特徴点を見出し、「こなしのしくみ」と鉱山臼の形態分類を再考したい。
鉱山は「臼」がなければ成り立たない世界である。甲斐の山金山は戦国時代にその歴史の端を発した。鉱石から金を採り出すには、鉱石を粉砕し汰り分けねばならないが、この「微粉化」するという最重要課題を課せられた鉱山臼は、人間の手により再び独自の発展を遂げ消えていった。使っていた人には当たり前、現在の我々にとっては幾つもの謎を残しながら。
各鉱山において独自の進化と変遷を遂げ、様々な形状、様々な痕跡を残す鉱山臼。湯之奥型、黒川型、定形型(リンズ型)、佐渡型、山ヶ野型、小型の黒川型と、先行研究による現時点の分類の中で、臼の仕組や機能・構造を考察し特徴点を見出し、「こなしのしくみ」と鉱山臼の形態分類を再考したい。
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