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[3410-12-02] 近年に鹿児島県内で実施された鉱業関連遺跡の調査について
司会:久間 英樹(松江工業高等専門学校)
キーワード:山ヶ野金山、金山水車、河内山鉱山、鉱山臼、アマルガム法
近年、鹿児島県内の鉱業関連遺跡について、重要な考古学的調査が行われている。2009年には鹿児島大学考古学研究室による山ヶ野金山の発掘調査が実施され、そこでは17世紀後半の鉱山臼でありながらリンズのないことが注目された。2011年には、鹿児島県教育委員会による南九州市知覧町の轟製錬所(金山水車)跡の発掘調査により,明治時代の銀鉱石の製錬にはじまり赤石鉱山の金鉱石の製錬がおこなわれた遺構の一部が明らかになった。また、2016-17年に同教育委員会は池田湖周辺の金鉱床の一つ、河内山鉱山の調査によって、明治から昭和前期の操業跡を発見している。これらの調査によって、日本の金鉱業の中心の一つである鹿児島県の鉱業技術の特徴が明らかにされてきている。本発表では,この地域の金銀鉱業の選鉱製錬技術の前近代から近代への変化をまとめてみる。
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