資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向(1)

2018年9月12日(水) 09:30 〜 12:00 第5会場 (A棟 2階 A22講義室)

司会:岡部 修平(JCOAL)、司会:濱中 晃弘(九州大学)

09:30 〜 09:50

[3501-07-01] 水平孔を用いた石炭地下ガス化(UCG)システムにおける生成ガス成分の制御および反応領域の推定

○濱中 晃弘1、板倉 賢一2、蘇 発強3、高橋 一弘2、佐藤 孝紀2、児玉 淳一4、出口 剛太5 (1. 九州大学、2. 室蘭工業大学、3. 河南理工大学、4. 北海道大学、5. 地下資源イノベーションネットワーク)

司会:岡部 修平(JCOAL)、司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:石炭地下ガス化、水平孔、同軸方式、破壊音

石炭地下ガス化(Underground Coal Gasification: UCG)は,石炭層に注入孔および生産孔のボーリングを穿ち,地下の石炭層を原位置で燃焼・ガス化させることで,地表で一酸化炭素,水素,メタンを主成分とする可燃性ガスを回収する技術であり,これまで経済的・技術的な観点から回収のできなかった未利用石炭資源の有効利用技術である。これまで検討を行ってきた同軸方式UCGシステム(1本のボーリング孔のみによりガス化剤の注入および生成ガスの回収を実施)は,断層や褶曲等が存在する複雑な炭層条件下においても柔軟な適用が可能であるが,従来のUCGシステムと比較してガス化継続時間が短く,生成ガスの発生量が少ないことや,発熱量が小さいといった課題が指摘されてきた。また,地下で生じる燃焼・ガス化プロセスは直接観察できない事象であるため,周辺環境への影響の抑制およびガス化反応の効率の向上のためには,UCGの反応領域を推定することが必要であると考えられる。
本講演では,中規模の石炭ブロック(0.5 m × 0.5 m × 2.5 m)を用いたUCG模型実験の実施により,水平孔を用いた同軸方式UCGシステムによる生成ガス成分の制御および反応領域の推定を検討した結果について述べる。

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