資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向(1)

2018年9月12日(水) 09:30 〜 12:00 第5会場 (A棟 2階 A22講義室)

司会:岡部 修平(JCOAL)、司会:濱中 晃弘(九州大学)

10:10 〜 10:30

[3501-07-03] 露天掘り石炭鉱山における酸性鉱山廃水対策へのフライアッシュの適用とその抑制機構

○松本 親樹1、村上 海人2、濱中 晃弘2、笹岡 孝司2、島田 英樹2 (1. 産業技術総合研究所、2. 九州大学)

司会:岡部 修平(JCOAL)、司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:露天掘り石炭鉱山、フライアッシュ、酸性鉱山廃水、インドネシア

石炭火力発電所において発生するフライアッシュ(Fly Ash: FA)は産業廃棄物として処理されていたが、1991年に資源有効利用促進法が制定された後、コンクリート用混和材や土壌改良材等に再利用され、多方面で有効活用されてきた。一方で、インドネシアの露天掘り石炭鉱山では、石炭採掘時に生産される硫化鉱物を含む廃石から発生する酸性鉱山廃水が深刻な環境問題として報告されており、同問題に対してアルカリ性を示すFAの有効利用が検討されてきた。しかし、その適用性や酸性鉱山廃水の抑制機構に関しては未だ検討が不十分である。そこで本研究では、カラム通水試験および試料分析により、FAの酸性鉱山廃水問題への適用性を再検討するとともに、酸性水の抑制機構について考察を行った。その結果、FAから溶出するカルシウムやマグネシウム等の沈澱の生成およびアルカリ環境下における岩石のスレーキング(細粒化)の促進による土粒子間の閉塞がFAを適用した層の遮水性能を向上させると示唆された。このように、酸性鉱山廃水の対策にFAを適用することで、遮水性の高い層を人為的に構築することができ、酸性水の発生源となる廃石を浸透水から遮断することができる。

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