10:30 〜 10:45
[3601-05-01] 海洋系大型藻類のメタン発酵に向けた前処理の研究
司会:笹岡 孝司(九州大学)
キーワード:メタン発酵、海洋系大型藻類、前処理
近年、バイオマスエネルギーについて研究開発が活発に行われており、その中でも陸上作物に比べて様々なメリットを有する海洋系大型藻類に大きく注目が集まっている。海岸における海藻ごみの焼却問題や約90%という高い含水率、バイオマスとしてのポテンシャルを考えると、海洋系大型藻類はメタン発酵の基質として適していると考えられる。しかしながら、メタン発酵は微生物由来の反応であるため、発酵速度が遅く、まだまだエネルギー創出技術としては種々の課題を抱えている。そこで、本研究では、海洋系大型藻類のメタン発酵に前処理を施すことで、発酵効率を上げ、メタン発生量の増進を試みた。
本研究では、海洋系大型藻類の代表として日本で生産量の多いワカメ・昆布を基質に用いた。予備実験として、未処理、熱処理、アルカリ処理、熱アルカリ処理で比較実験を行ったところ、メタン発生量を最も増加させた処理方法は熱アルカリ処理であった。さらに熱アルカリ処理においてアルカリ濃度、加熱温度、加熱時間の三条件を変化させて、それらのメタン発生量への影響を考察したところ、アルカリ濃度0.20wt%、加熱温度120℃、加熱時間3h時に最もメタン発生量を増加させた。
本研究では、海洋系大型藻類の代表として日本で生産量の多いワカメ・昆布を基質に用いた。予備実験として、未処理、熱処理、アルカリ処理、熱アルカリ処理で比較実験を行ったところ、メタン発生量を最も増加させた処理方法は熱アルカリ処理であった。さらに熱アルカリ処理においてアルカリ濃度、加熱温度、加熱時間の三条件を変化させて、それらのメタン発生量への影響を考察したところ、アルカリ濃度0.20wt%、加熱温度120℃、加熱時間3h時に最もメタン発生量を増加させた。
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