資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

一般講演

開発機械・岩盤工学・資源開発技術・資源経済と社会システム(3)

2018年9月12日(水) 10:30 〜 11:45 第6会場 (A棟 2階 A23講義室)

司会:笹岡 孝司(九州大学)

11:00 〜 11:15

[3601-05-03] 微粒子挙動解析によるスケール析出速度の流体温度とpHへの依存性評価

○岩田 優生1、三ケ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:笹岡 孝司(九州大学)

キーワード:スケール、シリカスケール、地熱

配管の目詰まりや岩盤の亀裂閉塞を惹起するスケール析出現象は,スケール因子であるシリカ等が溶け込む流体の条件に大きく依存する.スケール析出速度の高精度な解析手法として,シリカ微粒子の運動に着目したものが提案されているが,そこではpHや温度依存性の評価は十分に行われていない.本研究では,物理学的な観点からのアプローチにより考案されたスケール析出速度式に媒質流体の温度とpHの効果を取り込み,物理化学的要素をより広範囲にカバーしたシミュレーション手法を構築することを目標とした.本手法では,化学反応を追うのではなく,実測された流体中のシリカ濃度から粒子配列・挙動を決定し,得られた結果にフィッティング関数を適用して温度・pH・スケール析出速度の3次元プロットを行った.これにより,物理法則を利用した解析手法により流体温度・pHがスケール析出速度に及ぼす影響を記述できる可能性が示唆された.

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