10:15 AM - 10:30 AM
[3801-03-02] A study of sulfur removal on chalcopyrite concentrate by Acidithiobacillus caldus
司会:ドドビバ ジョルジュ(東京大学)
Keywords:Chalcopyrite, Bioleaching
本研究では、硫黄酸化細菌として知られるAcidithiobacillus caldus (以下、AC)が、硫酸処理時に黄銅鉱表面に生じる元素硫黄を除去するか確認した。試験では、温度45℃、振とう速度120rpmに設定し、フラスコ内でバイオリーチングを実施した。試料として、予め1M硫酸でリーチング処理して元素硫黄を生じさせた黄銅鉱精鉱を使用した。浸出液は、pH2.5硫酸、pH2.5培地、pH1.0硫酸及びpH1.0培地の4条件で、それぞれにACを加えた。なお、培地は除チオ硫酸ナトリウムATCC1995培地を用いた。pH2.5培地では浸出液のpHの低下が顕著にみられた。試験後の残渣に存在する元素硫黄量を調査するために、残渣中の元素硫黄をベンゼンで溶解し、吸光度値から元素硫黄量を解析した結果、pH2.5培地の残渣の元素硫黄量は他の条件に比べて極端に低かった。これらの結果から、ACはpH2.5培地のときに黄銅鉱由来の元素硫黄の酸化が顕著であることが分かった。ACは浸出液を調整すれば、黄銅鉱精鉱に生じた硫黄を除去できることを確認した。
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