資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

一般講演

鉱物処理(2)

2018年9月12日(水) 11:00 〜 12:00 第8会場 (A棟 2階 A26講義室)

司会:三木 一(九州大学)

11:00 〜 11:15

[3804-07-01] 海底熱水鉱床の海底選鉱に関する基盤的検討

○山辺 雄太1、中島 康晴2、藤田 豊久1、ドドビバ ジョルジ1 (1. 東京大学、2. 海上技術安全研究所)

司会:三木 一(九州大学)

キーワード:海底熱水鉱床、選鉱、浮遊選鉱、接触角、液液分離

海底熱水鉱床などの海底鉱物資源の開発を促進するため、海底において有用鉱物を選別する海底選鉱が提案されている。海底選鉱における選別方法の一つとして浮選があげられるが、陸上の鉱山で一般に行われている空気浮選をそのまま適用すると、海底に空気を送り込むのに多大なコストがかかる等の課題が存在する。そこで本研究では空気の代わりに油を用いる浮選の適用を提案し、その実現可能性を探るための基礎研究として、圧力による浮選剤の作用の変化による接触角の変化の有無を確認することを目的とした高圧条件下での接触角測定や、水-油系による鉱石粒子の液液分離の基礎的な実験を行った。

接触角測定では、鉱物試料として樹脂に埋め込んで表面を研磨した 閃亜鉛鉱、鉄閃亜鉛鉱、黄銅鉱及び方鉛鉱の4種類を使用した。空気浮選との比較のため、接触角測定は空気-純水系、空気-人工海水系及び油-人工海水系の3種類の系で行った。耐圧ガラス製観測窓を有する圧力容器内にセットした試料表面に滴下した液滴の画像をマイクロスコープカメラにより撮影し、液滴法により接触角を測定した。

液液分離 では、海底熱水鉱床で採取された鉱石試料を粉砕し、ふるい分けした粒子を用いて試験を行った。粒子を投入した油水混合液を振とう・静置した後、水相と油相に分配された粒子の品位を分析し、実収率や分離効率の評価を行った。水相のpHや捕収剤の濃度等を変化させ、液液分離に最適な条件を検討した。

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