一般社団法人資源・素材学会 平成31(2019)年度春季大会

講演情報(2019年1月23日付 確定版)

企画講演

製錬工程におけるリサイクル原料由来のマイナーエレメントの影響について

2019年3月6日(水) 13:30 〜 16:20 第2会場 (6号館 3階 632講義室)

司会:中野 博昭(九州大学)、邑瀬 邦明(京都大学)

15:05 〜 15:30

[1K0201-06-04] 小坂製錬におけるアンチモン回収設備の操業改善について

○金澤 隆敦1、佐藤 重樹1 (1. 小坂製錬株式会社)

司会:中野 博昭(九州大学)、邑瀬 邦明(京都大学)

キーワード:リサイクル原料、アンチモン、鉛製錬、フッ素

小坂製錬所は、秋田県北鹿地方に位置し、銅製錬と鉛製錬を併設する世界でも数少ない製錬所である。当所は、2008年に銅溶錬方式を自溶炉-転炉方式からリサイクル原料を主体に処理するTSL炉方式に転換し、20種類の金属を回収できる複合リサイクル製錬所へとその姿を変えて来ている。
これまで鉛製錬工程では黒鉱処理で培った技術をもって銅製錬煙灰、亜鉛製錬中間産物および他社鉛製錬煙灰等から鉛、その他の有価物を巧みに回収してきた。しかしながらTSL炉方式転換に伴い鉛製錬工程に流入するSb量が大幅に増加したため、Au、Agを多く含むSb半製品が滞留増加するという操業上/収益上の問題が顕在化してきた。そこでこれらの問題を解決するべく、Sb半製品である煙灰やスラグから、Sbメタルを回収するプロセスを開発し、2011年12月に操業を開始し、年間700tの生産量に達するまでになっている。
本稿では小坂製錬所でのSb回収工程の概要やこれまで行ってきた主な操業改善について報告する。

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