3:55 PM - 4:20 PM
[1K0201-06-06] Influence of minor elements on the liquidus line of the FeOx-SiO2 binary slag
司会:中野 博昭(九州大学)、邑瀬 邦明(京都大学)
Keywords:Alumina, Magnesia, Oxygen partial pressure, Temperature dependence
FeOx-SiO2系状態図に及ぼすAl2O3濃度の影響を調べる目的で、1523、1573K、logpO2= -8.5、-8、-7で、0~9mass%Al2O3で相平衡の実験を行った。その結果、熔融スラグ中のAl2O3濃度の増加に伴い、SiO2側の液相線はFe/SiO2の低い値側に移動する。また、熔融スラグ中のAl2O3濃度の増加に伴い、FeOxの液相線はFe/SiO2の低い値側に移動することが分かった。また、温度の上昇に伴い均一融体範囲が広がることが分かった。logpO2= -8、1573K において、Fe/SiO2=1.4の一般的な銅熔錬スラグである65mass%FeO-35masss%SiO2スラグは0mass%Al2O3では均一融体に存在しているが、スラグ中のAl2O3濃度が上がり、8mass%程度を越えるとSpinelを析出することが分かった。このことから、Fe/SiO2=1.4のスラグの場合は、スラグ中のAl2O3濃度を8mass% Al2O3以下にすることが望ましいことが分かった。さらに酸素分圧がlogpO2= -8から-7に大きくなると、SiO2側の液相線は高Fe/SiO2側に、FeOx側の液相線は低Fe/SiO2側に移動し、均一液相範囲が狭くなることが分かった。logpO2= -7、Fe/SiO2=1.4のスラグの場合は、5mass%程度でSpinelが析出する。酸素分圧の増加は、より低いAl2O3濃度でSpinelの析出を促進させるため、注意が必要である。
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