10:15 〜 10:30
[2K0301-08-02] 連続通水試験設備を用いたハイドロキシアパタイト共沈法による坑廃水中に含まれるほう酸除去
司会:林健 太郎(JOGMEC)、沖部 奈緒子(九州大学)
キーワード:ホウ酸、ハイドロキシアパタイト、共沈、坑廃水、連続通水試験設備
ハイドロキシアパタイト(HAp)共沈法を用い、坑廃水中のホウ酸及びヒ酸の除去技術の確立を目指して連続通水試験機を設置、実証試験を行なった。ラボの試験条件をトレースした連続試験では、ラボスケールと同等のホウ酸及びヒ酸の除去結果が得られた。連続通水試験機に最適な運転条件を検討した結果、効率的なホウ酸除去には坑廃水中の溶存炭酸イオンの除去、HAp生成時にpH≧11.5が必要である事などが分かった。更にP/Caモル比を0.15~0.6まで変化させた結果、P/Caモル比が0.30のときに、最も迅速にホウ酸を除去し、かつ最も低い平衡濃度に到達した。しかし、P/Caモル比=0.2の場合でも一律排水基準(10㎎/L)を達成し、実用上問題ないことを確認した。
一般的な中和凝集沈殿処理は、試薬使用量の削減やシックナーにおける凝集性改善などを目的に凝集澱物の一部を循環させている。同様な効果を期待してホウ酸を含むHAp共沈物を系内に循環させた結果、リン酸添加量を半減(P/Caモル比=0.15)させた条件で最終的な残留ホウ酸濃度は、一律排水基準値以下となった。
HAp共沈法の実用化には、試薬コストの削減が必須であり、特にリン酸試薬を安価な代替試薬へ転換することが課題である。
一般的な中和凝集沈殿処理は、試薬使用量の削減やシックナーにおける凝集性改善などを目的に凝集澱物の一部を循環させている。同様な効果を期待してホウ酸を含むHAp共沈物を系内に循環させた結果、リン酸添加量を半減(P/Caモル比=0.15)させた条件で最終的な残留ホウ酸濃度は、一律排水基準値以下となった。
HAp共沈法の実用化には、試薬コストの削減が必須であり、特にリン酸試薬を安価な代替試薬へ転換することが課題である。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください