MMIJ Annual Meeting 2019

Presentation information (2019/01/23 Ver.)

春季学生ポスター発表

鉱物処理

Thu. Mar 7, 2019 3:50 PM - 5:20 PM 鉱物処理 (Fl.1.,Build. 6.)

3:50 PM - 5:20 PM

[2P0102-09-05] Effect of chloride ion on chalcopyrite bioleaching

○Haruki - Noguchi1, Naoko Okibe1 (1. Kyushu university)

Keywords:Chalcopyrite, Bioleaching, Sodium chloride, Solution redox potential

一次硫化銅鉱物chalcopyriteは難処理性ではあるが、その豊富な埋蔵量により将来的な銅資源として期待されている。本研究では、世界的な地下水塩水化問題とそれに伴う鉱業用水確保問題を背景に、NaClがchalcopyriteのbioleachingに及ぼす影響を評価した。低電位条件下(600 mV程度)ではchalcopyriteがより酸化されやすい中間体 chalcocite (Cu2S) を経由することで銅浸出が促進されることが報告がされている。中度好熱性の鉄酸化細菌・古細菌(Am. ferrooxidans ICP・Acidiplasma Fv-Ap・Sb. sibiricus N1)および硫黄酸化細菌(At. caldus KU)から成るmixed cultures にNaCl を0.5% 初期添加することにより、細胞の鉄酸化能を意図的に抑制し、電位を暫くの間600 mV程度に維持することで銅浸出が促進された。しかしここでは実験途中で電位が上昇したことから、NaCl添加量または添加タイミングの調整による、より効果的な電位制御を試みた。NaCl初期添加量を1%に増量すると細胞増殖が確認されなくなったため、細胞を0.5% NaCl存在下で前培養した後にNaClを適宜再添加した。NaCl再添加による電位制御は可能であったものの、この電位抑制効果に基づく銅浸出促進は見られなかった。一方で、前培養期間における硫黄酸化細菌による酸生成に基づいて銅浸出が促進することが示唆された。

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