MMIJ Annual Meeting 2019

Presentation information (2019/01/23 Ver.)

春季学生ポスター発表

鉱物処理

Thu. Mar 7, 2019 3:50 PM - 5:20 PM 鉱物処理 (Fl.1.,Build. 6.)

3:50 PM - 5:20 PM

[2P0102-09-07] Investigation of separation process of impurities from arsenic-bearing copper ore using flotation and high pressure leaching

○Delgermaa Sambalkhundev1, Masafumi Otoguro1, Kazutoshi Khaga1, Atsushi Shibayama1 (1. Akita university)

Keywords:Flotation, Pressure leaching, Copper, Arsenic, Autoclave

近年、一部の銅(Cu)鉱床ではCu鉱石中のヒ素(As)品位が上昇している。本研究では、ヒ素含有銅鉱石を対象に浮選試験を行ったほか、浮選により得られた浮鉱(ヒ素含有銅精鉱)に対し高温高圧浸出法を適用することで、CuとAsを分離できるか調査した。本実験では Cu 3.5% As 0.13%を含むCu鉱石(D3鉱石)を用いた。浮選試験にはMS型浮選機を用い、浮選試薬として捕収剤(PAX)と起泡剤(MIBC)をそれぞれ100 g/t添加した。浸出試験には高温高圧条件を付与できるオートクレーブを用い、浸出剤として海水とCl濃度が0.34 mol/Lになるよう調整した塩化ナトリウム(NaCl)溶液を使用した。
実験結果より、自然pH(pH 7.4)、PAX 100 g/t、MIBC 100 g/t、パルプ濃度10%で浮選を行うことでCu品位32.9%、As品位1.7%の浮鉱が得られた。また、得られた浮鉱に対し高温高圧浸出試験を行った結果、0.34 mol/L NaCl溶液の場合、Cuの浸出率が約90%、ヒ素の浸出率は10%以下となった。一方、海水を用いた浸出ではCuは90%以上浸出するが、As浸出率が30~50%に上昇した。以上の結果より、浮選試験で濃縮した銅精鉱をNaCl溶液で浸出することでCuを溶液として回収し、Asを固体として分離できることを確認した。

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