製錬工程における忌避不純物の分離・除去と活用

[1K0307-14-08] Separation and recovery of arsenic, antimony and tin from silicate slag

○Etsuro Shibata¹, Atsushi Iizuka¹ (1. Tohoku University)

Keywords:by-product in nonferrous smelting, silicate slag, arsenic, antimony, tin

本研究は非鉄製錬で発生する製錬副産物からアンチモンならびにスズ等の有価な金属とヒ素を分離回収することを目的としている。対象となる製錬副産物は上記元素を含有したシリケートスラグである。本研究では、具体的に以下の項目に関しての基礎的検討を行った。（1）アルカリ焙焼によるシリケート素地のアルカリ化による破壊ならびにヒ素の浸出性に関する調査。（2）ヒ素浸出分離後の残渣の高温高圧下での塩酸処理による含水ゲル状シリカの易ろ過性のシリカゲルへの転換とアンチモンとスズの浸出。（3）塩酸浸出液の硫化ならびに中和処理によるアンチモンとスズの分離回収。上記の検討事項から、シリケートスラグからのヒ素の分離とアンチモン、スズの回収プロセスの提案を行った。