資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

地球・資源分野ショート講演

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:16 第1会場 (C1 1階 講義室3(172))

10:36 〜 10:44

[2K0101-12-08] 線形分離法のハイパースペクトル衛星画像への適用による植生被覆地熱地域での熱水変質帯のタイプと分布の抽出(発表者:修士課程)

○権守 宏明1、久保 大樹1、小池 克明1 (1. 京都大学)

キーワード:リモートセンシング、ハイパースペクトル衛星画像、地熱兆候、熱水変質帯、Wayang Windu

地熱兆候が確認される地熱資源有望地においては,地下浅部に位置する地熱貯留層から上昇する熱水や蒸気によって岩石の変質が生じるため,衛星リモートセンシングによる熱水変質鉱物の分布推定が有効となる.しかしながら,光学センサによる広域調査では,解析に用いる衛星画像の一画素中に複数の地表物質の情報が混在する。よって,目的とする変質鉱物の情報を抽出するための画像処理法が必要となる.資源探査においてはマルチスペクトルデータによるバンド比演算を用いることが多いが,波長分解能が高く,詳細な情報を取り扱うことができるハイパースペクトルデータの利用は,地表状態のより正確な把握が可能であると期待できる.そこで本研究では,明瞭な地熱兆候が確認されており,大規模な地熱発電所が稼働しているインドネシア西ジャワ州のWayang Windu地区を対象として,ハイパースペクトルセンサであるHyperionの画像データの解析を行った.特に植生が厚い地域での熱水変質帯の抽出精度を向上させることを目的に,変質鉱物の分光反射特性を利用し,ハイパースペクトルデータに特有の画像処理法を適用した.その結果,熱水変質帯の抽出地点の多くは既知の地熱兆候や断層部に対応することがわかり,変質帯を構成する主な鉱物も特定できた.

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