MMIJ 2019,Kyoto

Presentation information (2019/08/09 Ver.)

若手ポスター発表 ショート講演

プロセス・素材分野ショート講演2

Wed. Sep 25, 2019 9:30 AM - 11:32 AM Room-6 (Fl.3.,Build. C1. 312)

9:30 AM - 9:38 AM

[2K0601-14-01] The distribution ratios of silver between the FeOx-SiO2-CaO slag, the molten NaBr-NaCl salt and liquid lead.

○kyosuke nishikawa1, katsunori yamaguchi1 (1. Waseda University)

Keywords:lead smelting, molten salt, silver distribution

鉛製錬を利用した金属リサイクルにおいて、二次原料の成分によっては溶融鉛相、スラグ相の他に臭素系の溶融塩相が発生する場合がある。溶融塩相を含む各相における貴金属の分配挙動に関する報告例は存在しない。そこで本実験では実操業を想定した温度、スラグ組成を選び、酸素分圧とスラグ組成を変化させて銀の溶融塩、スラグ、溶融鉛の各相間における銀の分配比を測定した。
実験はPb-2mass%Ag合金、50mass%NaBr-50mass%NaCl系塩、FeOx-SiO2-CaO系スラグをMgOるつぼに入れ、スラグへの酸化鉛の添加量で系の酸素分圧を制御し、1473K、アルゴンガス雰囲気で4時間保持を行った。系の酸素分圧はジルコニア固体電解質電池法で測定した。
溶融塩が共存するスラグと溶融鉛間の鉛の分配比は、溶融塩が存在しないスラグと溶融鉛間の値と同程度の値を示し、酸素分圧の上昇に伴い大きくなる。一方、溶融塩が共存するスラグと溶融鉛間の銀の分配比は、酸素分圧の上昇に伴い減少し、スラグ中の鉄の活量と高い関連性が見られ、鉄の活量が大きいほど、スラグへの銀の分配が多くなる。一方、溶融塩と鉛間の銀の分配比は溶融塩中の鉛濃度に比例し、溶融塩と鉛間の鉛の分配比はわずかではあるが酸素分圧の増加に伴い大きくなった。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

Password