資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

プロセス・素材分野ショート講演3

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:24 第7会場 (C1 3階 大会議室(314))

09:30 〜 09:38

[2K0701-13-01] 1723KにおけるAl2O3-CaO-SiO2系スラグと溶銅間のPGM分配に及ぼすZrO2の影響(発表者:修士課程)

○戸塚 虹介1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

キーワード:溶解度、分配比、活量係数

自動車排気ガス浄化触媒は、貴金属触媒としてPGM、助触媒としてZrO2が含まれている。本研究の目的は、PGMのリサイクル製錬プロセスにおける、還元工程でのZrO2の影響を実験的に調べていくことである。初めにAl2O3-CaO-SiO2系スラグにおけるZrO2の溶解度が判明していない為、その溶解度を定める必要がある。よってスラグに対してZrO2がどの程度溶解するのかをSEM-EDSを用いて定量分析した。次にその溶解度を基に、スラグ中のZrO2含有量によって、平衡酸素分圧、及びPGMの分配比がどのように変化するのかを実験的に調べた。1723Kにおける35 mass%Al2O3-30 mass%CaO-35 mass%SiO2系スラグへのZrO2の溶解度はMgO共存下においておおよそ 3 mass%であった。実際の操業においてZrO2を含む自動車排気ガス浄化触媒を扱う場合は、その溶解度の小ささによる固相の析出に注意する必要があると考えられる。1723KにおけるAl2O3-CaO-SiO2系スラグへのPt分配比に対するZrO2の影響を調べた結果、スラグ中のZr濃度増加に伴う酸素分圧の変化は小さい。しかし本実験によって決定した平衡酸素分圧、Ptの分配比を元に、スラグ中のPtOの活量係数を算出したところ、Zr濃度の増加に伴い小さくなる傾向が見られた。

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