資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演3

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第10会場 (C3 1階 講義室3(b1S02))

10:52 〜 11:00

[2K1001-11-10] 亜硫酸ナトリウム添加による硫化銅鉱物と含ヒ素銅鉱物の浮選分離に関する研究(発表者:修士課程)

○折居 優太1、Suyantara Gde Pandhe Wisnu1、三木 一1、笹木 圭子1、平島 剛2、黒岩 樹人2、青木 悠二2 (1. 九州大学、2. 住友金属鉱山株式会社)

キーワード:浮選、含ヒ素硫化銅鉱、亜硫酸ナトリウム

近年、世界的に銅需要が増加しており、既存鉱山の増産、深部化、新規鉱山の開発が行われている。その際、精鉱中のヒ素濃度の増加が問題となっている。ヒ素は人体や環境に有害であり、また銅精錬の不純物ともなるため、ヒ素含有銅鉱物を分離する必要がある。しかし硫化銅鉱物と含ヒ素銅鉱物は物性が似ており、従来の浮選では分離が困難であったため、これらを分離するために新規浮選技術が必要になっている。

本研究では硫化銅鉱物として黄銅鉱と斑銅鉱、含ヒ素銅鉱物として硫ヒ銅鉱とヒ四面銅鉱に着目して浮選分離を試みた。抑制剤として亜硫酸ナトリウム、捕収剤としてPotassium Amyl Xanthate(PAX)を用いて4種の鉱物の回収率に対する各試薬の影響、鉱物表面の変化の測定を行い、銅ヒ素分離の最適条件の検討を行った。亜硫酸ナトリウムとPAXを添加することで、硫化銅鉱物が抑制され、含ヒ素銅鉱物が浮遊し、分離できることが確認された。表面分析の結果からも亜硫酸ナトリウム添加により硫化銅鉱物表面が親水化し、含ヒ素銅鉱物表面はPAXをより吸着しやすい状態になっていることが確かめられ、回収率に差が生じたと考えられる。

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