MMIJ 2019,Kyoto

Presentation information (2019/08/09 Ver.)

若手ポスター発表

プロセス・素材分野ポスター発表3

Wed. Sep 25, 2019 1:15 PM - 3:15 PM プロセス・素材分野3 (Funai Tetsuyoshi memorial hall lobby)

1:15 PM - 3:15 PM

[2P0127-39-01] The effects of ZrO2 on PGM distribution between Al2O3-CaO-SiO2 slag and molten copper at 1723K

○Kosuke Totsuka1, Katsunori Yamaguchi1 (1. Waseda University)

Keywords:solubility, distribution ratio, activity coefficinet

自動車排気ガス浄化触媒は、貴金属触媒としてPGM、助触媒としてZrO2が含まれている。本研究の目的は、PGMのリサイクル製錬プロセスにおける、還元工程でのZrO2の影響を実験的に調べていくことである。初めにAl2O3-CaO-SiO2系スラグにおけるZrO2の溶解度が判明していない為、その溶解度を定める必要がある。よってスラグに対してZrO2がどの程度溶解するのかをSEM-EDSを用いて定量分析した。次にその溶解度を基に、スラグ中のZrO2含有量によって、平衡酸素分圧、及びPGMの分配比がどのように変化するのかを実験的に調べた。1723Kにおける35 mass%Al2O3-30 mass%CaO-35 mass%SiO2系スラグへのZrO2の溶解度はMgO共存下においておおよそ 3 mass%であった。実際の操業においてZrO2を含む自動車排気ガス浄化触媒を扱う場合は、その溶解度の小ささによる固相の析出に注意する必要があると考えられる。1723KにおけるAl2O3-CaO-SiO2系スラグへのPt分配比に対するZrO2の影響を調べた結果、スラグ中のZr濃度増加に伴う酸素分圧の変化は小さい。しかし本実験によって決定した平衡酸素分圧、Ptの分配比を元に、スラグ中のPtOの活量係数を算出したところ、Zr濃度の増加に伴い小さくなる傾向が見られた。

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