資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

一般講演

高温素材プロセッシング

2019年9月26日(木) 10:00 〜 12:00 第3会場 (C1 1階 大講義室(191))

司会:永井 崇(千葉工業大学)

10:20 〜 10:40

[3K0304-09-02] 高温CO2電解に及ぼすカソード触媒の効果(発表者:修士課程)

○熊谷 清孝1、高橋 弘樹1、田口 正美1 (1. 秋田大学)

キーワード:固体酸化物形電解セル、CO2電解

近年,大気中のCO2濃度が急激に増大し,様々な異常気象を引き起こす地球温暖化が深刻な環境問題となっている.そのため,全世界的にCO2排出量の削減が急務となっている.本研究では,酸素イオン伝導体を用いた高温CO2電解還元反応の高活性なカソード触媒の探索を目的として,Ni-YSZ,Co-YSZ,Fe-YSZを用いてCO2電解還元試験を実施した.カソード分極特性から判断したCO2電解還元活性の序列はNi-YSZ> Co-YSZ > Fe-YSZであった.また,生成したCO量から電流効率を算出したところ,Ni-YSZならびにCo-YSZにおいては,800から1000℃において90 %以上となった.一方,700℃以下ではいずれのカソードにおいても電流効率が大きく低下した.その要因として,生成したCOがBoudouard反応などによって減少したことが考えられる.しかしながら,CO2電解還元活性が高く,高いCO2電解還元反応の電流効率を示したことから,Ni-YSZが最も優れたCO2電解還元触媒であると判断された.

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