一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

企画講演

亜鉛・鉛製錬の現状と今後の展望

2020年3月15日(日) 13:30 〜 16:20 第2会場 (6号館 2階 621講義室)

司会:中野 博昭(九州大学)、高須 登実男(九州工業大学)

13:35 〜 14:00

[1K62101-06-01] 亜鉛電解採取用Pb-Ag合金アノードの酸素過電圧低減に関する取り組み

○高崎 康志1、川村 茂1、中川原 聡2、加藤 真吾2 (1. 秋田大学、2. DOWAメタルマイン)

キーワード:亜鉛電解採取、鉛アノード、酸素過電圧、断続電流

湿式亜鉛製錬では、電解採取工程において多量のエネルギーを消費する。その最大の要因は、アノード反応が水の電気分解による酸素発生反応が主であり、一般的に用いられているPb-Ag合金アノードでは酸素過電圧が高いためエネルギーを要することによる。したがって、消費エネルギー削減のため酸素過電圧(アノード電位)の低い電極が求められている。発表者は、従来用いられているPb-Ag合金アノード表面にβ-PbO2が形成されると酸素過電圧が低下することから、断続通電法により緻密なβ-PbO2層を容易に形成しアノード電位を低減できることを報告した。しかし、緻密で結晶粒の大きなβ-PbO2を形成させるとアノード酸化物層の剥落が生じてしまい、長期の使用には耐えられなかった。そこで、Pb-Ag合金アノード表面にできるだけ微細なβ-PbO2粒子を形成させることを試みている。本報告ではこれまでのPb-Ag合金アノード表面へのβ-PbO2形成についての取り組みと、周期反転電解法による微細なβ-PbO2形成実験について発表する。

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