亜鉛・鉛製錬の現状と今後の展望

[1K62101-06-06] JX金属における銅製錬中間品からの不純物回収

○武井 琢真¹、岡島 伸明¹、薄井 正治郎¹ (1. JX金属株式会社)

キーワード：銅製錬、鉛製錬、リサイクル原料、アンチモン

JX金属グループでは、長年培ってきた製錬技術をベースに、銅製錬プロセスを活用して、リサイクル原料から銅・貴金属等などの有価金属回収を行っている。銅製錬においてリサイクル原料を安定的に処理するためには、原料由来の不純物金属（Pb, Sn, Sb, Bi 等）を効率的に分離し系外カットすることが重要である。日立事業所HMC製造部は、乾式製錬工程と湿式製錬工程を組み合わせた多種類の金属を回収する複合製錬プロセス（Hitachi Metal-recycling Complex）として2008年より操業を開始した。現在は銅製錬工程の中間品を主要原料とし11種類の貴金属・レアメタルを回収しており、銅製錬からの貴金属回収及び不純物除去という重要な役割を担っている。
本報では、リサイクル原料の増処理を進める過程で必要となった、銅製錬からの不純物系外カット強化に関するHMC製造部の取組みについて紹介する。