一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

一般講演

開発機械/岩盤工学/資源開発技術

2020年3月15日(日) 13:00 〜 17:20 第4会場 (6号館 2階 625講義室)

司会:濱中 晃弘(九州大学)、笹岡 孝司(九州大学)、福田 大祐(北海道大学)

14:00 〜 14:20

[1K62507-18-04] AE計測による石炭地下ガス化炉周辺の温度分布推定について

○板倉 賢一1、濱中 晃弘2、蘇 発強3、出口 剛太4、高橋 一弘1、児玉 淳一5 (1. 室蘭工業大学、2. 九州大学、3. 河南理工大学、4. NPO地下資源イノベーションネットワーク、5. 北海道大学)

キーワード:石炭地下ガス化、AE、ガス化炉、温度分布、ガス化効率

石炭地下ガス化(UCG)において,炭層内のガス化炉の制御は高いガス化効率を得るためにも,また安全性の面からも重要である。従来のUCG現場では,生産ガスの温度変化や流量変化,成分濃度等からガス化炉の状態を推定し,注入する空気量や酸素濃度を変えて制御してきた。この場合,ガス化炉の位置を特定できず,炭層内の石炭を一様にガス化することは難しい。そこで,約2.7×0.6×0.6mの人工炭層を用いたUCG模型実験を行い,熱電対を用いた温度分布計測およびAE(Acoustic Emission)計測を行った。その結果,炭層ガス化中の温度分布の変化とAE震源標定の結果は対応し,実験後に炭層内に形成されるUCG空洞形状と高温領域を重ね合わせた温度分布,更にはAE震源分布の全体形状はよく対応する事がわかった。すなわち,実際のUCG現場のように炭層内に熱電対を配置できないような場合でも,AE計測によりガス化炉の位置を特定でき,燃焼・ガス化領域の温度分布の変化を推定できる可能性を見出した。特に,炭層内の特定領域の温度は,その領域内で発生したAEの発生頻度の履歴を用いて推定できる。本報告では,人工炭層UCG実験の結果をもとに,UCGにおける「AE温度計」の有効性について述べる。

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