9:05 AM - 9:35 AM
[2K61201-05-01] State of the Art International Trends on Seabed Mining
Keywords:Seabed Mining, Deep-sea Mineral Resources, Polymetallic Nodules, Polymetallic Sulphides, Cobalt-rich Ferromanganese Crusts
2010年以降、海洋鉱物資源開発を取り巻く世界情勢は一変しており、特に、近年のBlue Economyや電気自動車(EV)化の流れによる高性能モータや二次電池に含まれるレアメタルやレアアースの需要拡大に伴い、近い将来、陸上資源の需給ギャップが生じる可能性が指摘されている。この需給ギャップを埋める一つの可能性として、Co、Ni、Cu等を含有するマンガン団塊等の海洋鉱物資源の開発に注目が集まっている。特に、北東太平洋のハワイ沖の大洋底に高密度で分布するマンガン団塊を対象に、欧州、アジア諸国等による集鉱機の開発や実海域実験が活発化している。また、大西洋やインド洋、北西太平洋のプレート拡大軸や収束部の周辺に分布する海底熱水鉱床の探査も活発化し、特に2017年に日本が沖縄近海で行った揚鉱パイロット試験の結果については、2年が経過した今でも海外メディアや国際学会等で度々取り上げられている。更に、北西太平洋域の海山列やブラジル沖の海台に分布するコバルトリッチクラストの探査も積極的に行われている。レアアース泥という新たな海洋資源も出てきている。しかし、どの資源も商業化事例がなく陸上資源レベルの正確な経済性を議論できるまでには至っていない。
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