一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

企画講演

海底・海底下の資源開発と空間利用の可能性追求

2020年3月16日(月) 09:00 〜 12:00 第1会場 (6号館 1階 612講義室)

司会:山崎 哲生(大阪府立大学)

09:35 〜 10:05

[2K61201-05-02] 海底鉱物資源開発-経済性を向上させるための3つの提案-

○山崎 哲生1 (1. 大阪府立大学)

キーワード:海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊、レアアース泥

日本のEEZには、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、レアース泥、マンガン団塊が豊富に存在している。これらを開発し、金属の安定供給を図るとともに、海洋新産業を創設することが期待されている。しかし、これまでに経済産業省から公表されている2つの経済性評価結果(レアアース泥と海底熱水鉱床)では、商業的開発は難しいことが示されている。このため、本発表では、経済性を向上させるための3つの提案を行う。最初の提案は、「パルプリフトによるレアアース泥のマンガン団塊との複合開発」である。レアアース泥とマンガン団塊が、南鳥島のEEZに重複して分布していることを利用して、パルプリフトという、画期的な揚鉱方法で開発しようというのが、この提案の要点である。2つめの提案は、「海底熱水鉱床鉱石の海底における比重選別」である。これは、単純な物理的比重選別プロセスを、海底における鉱石採掘直後に組み込むというものである。3つめの提案は、「コバルトリッチクラスト基盤岩のリン鉱石利用」である。これは、基盤岩がリン酸塩化する特性を利用して、副産物として活用すると共に、廃棄物フリーの開発をしようというものである。

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