一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

一般講演

湿式素材プロセッシング

2020年3月16日(月) 09:20 〜 12:00 第2会場 (6号館 2階 621講義室)

司会:吉村 彰大(千葉大学)、八木 俊介(東京大学)

09:20 〜 09:40

[2K62101-07-01] 電解採取浴からの亜鉛の電析挙動に及ぼすハロゲン化物イオンの影響 (発表者:修士課程)

○永島 彰人1、大上 悟1、中野 博昭1 (1. 九州大学)

キーワード:亜鉛、電解採取、電流効率、分極曲線、ハロゲン化物イオン

電解採取液からのZn電析挙動に及ぼすハロゲン化物イオン(Cl-, Br-, I-)の影響を明らかにするために,Zn2+ 1.07 mol/L, H2SO41.80 mol/Lの溶液にハロゲン化物イオンを0.01〜0.4 mol/L添加し,浴温45 ℃,攪拌100 rpmにて電解を行い,Zn電析および水素発生の部分分極曲線, 電流効率,交流インピーダンス,電析Znの形態を調査した。ハロゲン化物イオンが共存するとZn電析の部分分極曲線は明らかに復極し,その復極の程度は,I-添加の場合が最も大きく,Cl-, Br-添加では同程度であった。水素発生の部分分極曲線は,ハロゲン化物イオンを共存させると若干復極した。交流インピーダンスより求めたZn電析の分極抵抗は,I-を添加すると最も小さくなり,Cl-, Br-添加による減少は同程度であった。その結果,Zn電析の電流効率は,ハロゲン化物イオンを添加することにより,Zn膜厚2.1μmの電析初期で5〜10%程度増加した。電流効率増加の程度は,I-添加の場合が最も大きく,Cl-, Br-添加で同程度であった。

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