高温素材プロセッシング

[2P0101-04-03] スラグに懸垂した白金およびパラジウム粒子の回収能に及ぼす抽出剤の形態の影響 (発表者：修士課程)

○村田 敬¹、山口 勉功¹ (1. 早稲田大学)

キーワード：乾式製錬、貴金属製錬、コレクターメタル、Al2O3-CaO-SiO2系スラグ、懸垂粒子

貴金属製錬の操業では、貴金属の回収率および回収速度が重要である。本研究では白金族金属の乾式リサイクルにおける銅系抽出剤の回収能に関して調べた。1723 K、還元雰囲気下で、Al₂O₃-CaO-SiO₂系スラグに、粒子径が約0.6 µmのPtないしはPdの粒子を懸垂させた。ここに抽出剤としてCuまたはCu₂Oを添加し、スラグ相を吸い上げ方により採取した。採取したスラグ中のPtないしはPd濃度の経時変化から懸垂粒子の回収能に及ぼす添加銅の形態の影響を調べた。本実験から、スラグに懸垂したPtおよびPdの回収に関してはCu₂Oが非常に優位であることが分かった。また、懸垂したPtおよびPd粒子はスラグ内でCuと合金化し、粒成長していることが確認された。