1:00 PM - 2:00 PM
[2P0115-20-01] Effect of Organic Acid Chelate Formation on Elution of Glassy Phase in Steelmaking Slag
Keywords:Steelmaking, Steelmaking slag, Use in water, Dissolution behavior, Chelate formation
世界各地の沿岸海域において海藻群落が衰退・消失して貧植生状態となる「磯焼け」と呼ばれる現象が問題となっており、沿岸環境の悪化や漁業への影響が懸念されている。磯焼けの原因のひとつとして海水中の溶存鉄不足が考えられている。鉄鋼製造プロセスより発生する製鋼スラグを有機酸源である腐植物質と混合して磯焼けした海域に導入すると、有機酸によって錯体化され安定に溶存した鉄分が供給されることで磯焼けが著しく改善されることがわかっている。そのため、製鋼スラグは海洋環境修復材としての利用が注目される。また淡水域においても従来の水田・農地における肥料としての利用に加え、近年では津波で被災した水田の脱塩に効果があるなど、製鋼スラグの水域における更なる利用が期待されている。製鋼スラグ系材料の高機能化・高付加価値化のため、スラグから水溶液への溶出機構が調査されてきたが、さらなる定量的な検討が求められる。
本研究ではFeの溶出の大部分を占める製鋼スラグ中ガラス相の淡水への溶出における有機酸による錯体生成が及ぼす影響を検討するため、溶出実験を行い、得られた結果を基に溶液中の各種イオン種の存在形態を熱力学的に推定した。
本研究ではFeの溶出の大部分を占める製鋼スラグ中ガラス相の淡水への溶出における有機酸による錯体生成が及ぼす影響を検討するため、溶出実験を行い、得られた結果を基に溶液中の各種イオン種の存在形態を熱力学的に推定した。
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