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[3K62101-08-03] 電析法で製造したチタン箔の電極からの剥離性
キーワード:チタン箔、電析、剥離性
軽量、高強度、高耐食性などの優れた特性を有するチタン薄板や箔は、圧延と焼鈍を繰り返すことで製造されるため製造コストが高く、さらなる用途拡大にはコスト低減が必須である。著者らはこれを打破すべく、低コストでチタン箔を製造できる可能性のある「平滑電析法」を検討し、製造条件の適正化により、貫通孔などの欠陥がほとんどなく、陰極からの剥離性に優れたA4寸法のチタン箔を得た。この剥離性は、電析チタンとMo陰極の相互拡散距離が長くなると、低下することが確認されているが、人の手による剥離可否判断を基準としており、定量的な剥離性の評価は不十分であった。そこで、JIS Z0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」を改良した方法で、剥離強度測定機を用いた剥離性評価を検討した。チタン箔は、TiCl2 + KCl + NaCl + MgCl2 混合塩からなる電解浴中に、円柱状に湾曲させたMo薄板製陰極とそれを取り囲むようにチタン管陽極を配し、パルス電流を付与することで作製した。また、剥離前のMo陰極および電析チタンから成る対試料断面のEPMA分析を実施し、得られた相互拡散距離と剥離性との関係を調べた。
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