一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

一般講演

高温素材プロセッシング

2020年3月17日(火) 09:00 〜 12:00 第2会場 (6号館 2階 621講義室)

司会:安田 幸司(京都大学)、大内 隆成(東京大学)

10:40 〜 11:00

[3K62101-08-05] Na2CO3溶融塩中におけるタングステンとコバルトの腐食反応の電気化学的解析

○安田 幸司1、上畑 涼太郎1、野崎 史恭1、萩原 理加1 (1. 京都大学)

キーワード:タングステン、溶融塩、腐食、リサイクル

当研究室では、超硬工具に含まれるタングステンカーバイドからタングステンをリサイクルする新たな手法として、溶融炭酸塩法を提案している。溶融炭酸塩中へのタングステン成分の酸化溶解は、部分アノード反応であるタングステンの酸化と、部分カソード反応である酸素イオン種や炭酸イオンの還元、から構成される腐食反応と解釈することもできる。そこで、本研究では、水溶液系の腐食反応の解析に用いられるターフェルプロットを用い、1173 KのNa2CO3溶融中における金属タングステンと金属コバルトの腐食反応について解析を試みた。その結果、リード線にAu線を用いるなどの工夫により、高温溶融塩中では困難であった、定常分極測定とターフェルプロットによる溶解速度と関連イオン種に関する解析を行うことができた。さらに、WC-Co超硬チップを用いたサイクリックボルタンメトリーにより、酸化処理時におけるこれらの金属成分の挙動について評価を行った。

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