一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

一般講演

鉱物処理・環境・リサイクル

2020年3月17日(火) 13:00 〜 16:30 第3会場 (6号館 2階 622講義室)

司会:ドドビバ ジョルジ(東京大学)、綱澤 有輝(産業総合研究所)

14:50 〜 15:10

[3K62206-15-06] 難処理性一次硫化銅鉱のバイオリーチングにおける炭素触媒効果とその機構 (発表者:博士課程)

○小山 恵史1、高松 恭平1、青木 悠二2、黒岩 樹人2、平島 剛2、笹木 圭子1、三木 一1、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学、2. 住友金属鉱山)

キーワード:銅、黄銅鉱、硫砒銅鉱、バイオリーチング、炭素触媒

銅鉱石の低品位化が進む中、黄銅鉱 (Chalcopyrite; CuFeS2) や硫砒銅鉱 (Enargite; Cu3AsS4) 等の難処理性一次硫化銅鉱物のCu資源としての利用が期待される。低品位・難処理性銅鉱石から経済性を得るための手段の1つにバイオリーチング技術が挙げられ、好熱菌を用いた高温バイオリーチングにおいてはその有効性が知られている。中温においては、Cu浸出速度の向上が望まれ、反応促進の為の有効な触媒等の探索が必要である。

 そこで本研究では、chalcopyriteおよびenargiteのバイオリーチングにおいて、活性炭を触媒として添加し、その影響を評価・比較することを目的とした。Chalcopyrite精鉱のバイオリーチングでは、活性炭の電位制御効果がchalcopyrite溶解促進の最適電位 (0 < Enormal < 1) を達成し、0.1%の活性炭添加で28日後には96%のCuが溶出した。一方でenargite精鉱のバイオリーチングでは、活性炭の電位制御効果が精鉱中に共存する黄鉄鉱 (pyrite; FeS2) の溶解を抑制することにより、間接的にenargiteの溶解が持続し、0.2%の活性炭添加で60日後には53%のCuが溶出した。上記結果を踏まえ、混合精鉱 (12% chalcopyrite、21% enargite) のバイオリーチングにおける活性炭の触媒効果をスケールアップ条件下 (高パルプ濃度、リアクタースケール) で検証した。

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