MMIJ Annual Meeting 2020

Presentation information (2020/01/24 Ver.)

一般講演

開発機械/岩盤工学/資源開発技術

Tue. Mar 17, 2020 8:40 AM - 11:50 AM Room4 (Fl.2.,Build. 6. 625)

司会:羽柴 公博(東京大学)、武川 順一(京都大学)

9:40 AM - 10:00 AM

[3K62501-09-04] Dispersion characteristics of flexural wave due to tensile cracks or borehole breakout

○Kosuke Kosuke Kayama1, Hitoshi Mikada1, Junichi Takekawa1 (1. Kyoto university)

Keywords:Acoustic logging, S-wave anisotropy, Dispersion

坑井内における音波検層では,坑壁近傍の地層におけるS波速度の情報を取得するため,坑井軸に沿って撓みの伝播する波動を利用する。Flexural波と呼ばれるこの波動の位相速度は,低周波の極限で地層のS波速度に,高周波の極限でチューブ波の速度に漸近する速度分散性を示す。地層のS波速度が孔井を満たす流体の速度より小さいSlow Formationでも,このFlexural波の観測から得られた速度分散特性から低周波の極限で地層のS波速度推定が可能である。一方で,坑井周辺には応力集中に起因する引張亀裂やボアホールブレイクアウトなどの破壊が生じることがあり,こうした破壊による不均質性がS波速度の推定に影響することが知られている。この現象についての研究は行われてきているが,この現象から孔井周辺の破壊の進展状態を推定するような試みはあまりなされていない。本研究では,坑井周辺に発生した引張亀裂やボアホールブレイクアウトがS波速度推定に与える影響を,数値実験により考察する。その結果,これまで観測されている通り,亀裂進展に伴い分散曲線に変化が認められることを再現することができる。この影響を考慮した音波検層における速度推定の重要性が示唆された。

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