一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

講演情報(2020年1月24日付 確定版)

一般講演

開発機械/岩盤工学/資源開発技術

2020年3月17日(火) 08:40 〜 11:50 第4会場 (6号館 2階 625講義室)

司会:羽柴 公博(東京大学)、武川 順一(京都大学)

10:30 〜 10:50

[3K62501-09-06] 電磁波反射を利用したCole-Coleモデルによる地下浅部の物性推定 (発表者:修士課程)

○木村 巧志1、三ケ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

キーワード:Cole-Coleモデル、複素導電率

金属鉱床探査には、主にチャージアビリティの推定を目的として複素導電率に着目したIP法が用いられてきた。しかしIP法には,微小な電位を精度良く計測する必要がある,解像度が低い,といった問題点があった。一方,電磁波を地下に放射し,地下からの反射波を受信して地下を探査する地中レーダ探査がある。この反射波に含まれる走時情報や振幅変化から地下浅部の電磁特性が推定できるのではないかという仮説のもと、著者らは地下の複素導電率や緩和時間といった物性値を推定する新たな地中レーダ探査手法を提案してきた。本研究では、電磁波の反射情報のみから複素導電率の推定を試み、本手法の有効性を数値シミュレーションにて検討する。従来の地中レーダー探査の課題の一つは浅い探査深度にあった。本手法では解析に用いる周波数帯を100Hz程度にすることで、この地中レーダーの深度の限界を超えた新たな電磁波探査への可能性を導いた。本解析の結果、電磁波の反射波情報から地下浅部の物性を推定できる可能性が示唆された。

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