一般社団法人資源・素材学会 2021年度 春季大会

講演情報(2021年1月29日付 確定版)

企画講演

湿式製錬プロセスの課題と今後の展望

2021年3月10日(水) 13:00 〜 15:50 第2会場

司会:邑瀬邦明(京都大学)、川村 茂(秋田大学)

13:05 〜 13:35

[3K0208-12-01] 秋田レアメタルにおけるゲルマニウムの回収について

○深川 駿1、一箭 健治1 (1. 秋田レアメタル株式会社)

司会:邑瀬邦明(京都大学)

キーワード:ゲルマニウム、亜鉛鉱石、浸出、蒸留、加水分解

秋田レアメタル(株)は、秋田県秋田市に構える湿式亜鉛製錬所である秋田製錬(株)の一角に位置している。亜鉛鉱石やITOスクラップを原料として湿式プロセスにより、インジウム回収の操業を1998年に開始している。

亜鉛鉱石中に含まれるインジウムは秋田製錬のヘマタイトプロセスにより濃縮され、秋田レアメタルに原料として供給される。浸出、濃縮工程を繰返し、浄液、電解採取のプロセスを経て、純度99.99%以上のインジウムを生産している。

近年、PET用重合触媒や光ファイバードープ材そして、ゲルマニウムレンズなどゲルマニウムの用途増加が見込まれることから、鉱石からのゲルマニウム回収方法の開発を開始した。

鉱石中にわずか数十ppmしか含有していないゲルマニウムをインジウム回収工程の一部から効率的に濃縮し、蒸留、加水分解工程を経て純度99.99%以上の二酸化ゲルマニウムとして回収することに成功した。2012年より本操業を開始している。

本稿では、鉱石からゲルマニウム回収工程の概要や主な操業改善について報告する。

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