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[3K0301-11-08] 竹の炭化物による貴金属回収挙動
司会:晴山渉(岩手大学)
キーワード:バイオマス資源、竹炭化物、貴金属回収、吸着、還元
我が国は国内のバイオマス資源の有効利用の促進を目指している. その中で竹は国内に豊富に存在するバイオマス資源であるが, 利用用途が限られており, 放置竹林が増加している. そのため, 竹を有効利用する方法の拡大が望まれている. 竹の有効利用のひとつに, 竹を炭化させた竹炭がある. 竹炭は吸着能を持つため, 脱臭剤や環境浄化材として利用でき, その比表面積や表面に付加する官能基の違いにより様々な吸着能や還元能を持つことが知られている. 一方, 貴金属は近年需要が増加しており, 使用済み製品からの回収が求められている. 貴金属は主に王水などに溶解した溶解液から回収しており, 低濃度溶解液からの回収には主に活性炭による吸着法が用いられる. 本研究では, 異なる性質を持つ竹の炭化物を用いた貴金属溶液からの貴金属回収挙動を検討した. 竹の炭化物として, 竹粉をそのまま炭化した竹炭, 賦活剤を添加し炭化した活性竹炭, 金属親和性の高い硫黄を付加するため硫黄化合物を添加し炭化した硫黄担持竹炭を調製し, 各炭化物による貴金属溶液からの貴金属回収挙動を調べた. その結果, 各炭化物において吸着や還元析出など様々な貴金属の回収挙動の違いが確認された.
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