資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

企画講演

【企画講演/募集型企画】 最近の採掘技術に関するトピック

2021年9月14日(火) 10:00 〜 11:55 第1会場 (Webex)

司会:髙木 裕治(石灰石鉱業協会)、笹岡 孝司(九州大学)

10:55 〜 11:15

[1K0101-05-03] 最終残壁における岩盤内の水位抑制

○梅田 知佳1、小川 智史1、水澤 孝仁2 (1. 菱光石灰工業株式会社、2. 三菱マテリアル株式会社)

司会:笹岡 孝司(九州大学)

キーワード:石灰石鉱山、最終残壁、降雨対策工事、地下水位挙動

日本の石灰石鉱山の多くはベンチカット方式の露天採掘法で採掘されており,採掘に伴い形成される最終残壁の安定性管理は重要である。埼玉県秩父地域に位置する武甲山では残壁の安全管理のため,残壁の変位モニタリングを長期的に実施しているが,宇根鉱山において過去の台風襲来時に残壁の一部で変位が増加する傾向が確認された(2016 山冨ほか)。2012年以降、宇根鉱山では残壁の安全管理を目的に降雨対策(降雨水浸透防止対策,残壁内水抜き強化)に主眼を置いた工事を実施してきた。これら対策工事の効果検証にあたり,残壁内に設置されている水位計の観測データに着目し検証を実施した。一定の基準を設けて抽出された「降雨イベント」に対する水位挙動を比較した結果,降雨時あるいは降雨後の地下水位挙動は年々改善傾向にあり,降雨対策工事の効果が表れていると考える。特に,残壁内地下水位の降雨に対する許容レベルが向上し,豪雨といった非定常イベントに対する最終残壁安定性の維持にも大きな効果を示しているものと考える。本講演では宇根鉱山で実施された降雨対策工事の概要及び,残壁内地下水位挙動に着目した対策工事効果の検証結果について報告する。

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